名字にまつわる話
沖縄県民の名字は独特なものが多く、しかも読み方も独特だったりします。
電話帳や名簿などを見ると、内地では珍しい名字がずらりと並んでいて、佐藤や鈴木といったポピュラーな名字の人はまずいません。いたとしたら内地から来た人です。そのため県外から来た人はまず名字でよそ者かどうか判断されてしまいます。
実際の住所録などを掲載するわけにもいかないので、どんな名字が沖縄では多いのか別な方法で紹介していきたいと思います。
沖縄の名字のランキング
こうやってみるとなんとも不思議なランキングですね。どこかの小さな町の話ではなく、140万人もいる県のランキングですからね。宮城県と同じ字の「宮城」が上位だったり、「中村」ではなく「仲村」がランクインしていたりとなんとも興味深い。
内地でもポピュラーなのは宮城さんと上原さんくらいでしょうか。
沖縄の名字BEST20
1位 比嘉 / 2位 金城 / 3位 大城 / 4位 宮城 / 5位 新垣 / 6位 玉城 / 7位 上原 / 8位 島袋 / 9位 平良 / 10位 山城 / 11位 知念 / 12位 宮里 / 13位 仲宗根 / 14位 下地 / 15位 照屋 / 16位 砂川 / 17位 城間 / 18位 仲村 / 19位 新里 / 20位 新城
ちなみにこのサイトを参考にしました。
名字由来net
沖縄の名字の読み方
沖縄の名字は読み方が難しいです。真玉橋(まだんばし)や仲村渠(なかんだかり)や喜屋武(きゃん)などは沖縄ではまあまあいるのでみんな読めます。挙げていけばきりがないですが、どの地方にも難読名字はあるのでそこはあえてスルーして、もっとややこしい問題が沖縄の名字にはあるんです。その問題とは「同じ漢字なのに何種類もの読み方が存在する問題」です。
それは引っかけクイズのようなまぎらわしさで、例えば「新垣」は「あらがき」以外にも、「あらかき」「しんがき」「しんかき」「にいがき」「あらがち」「あらかち」などの読み方がそれぞれ一定数いて、ぱっと見で判断できません。
他にも「島袋」は「しまぶくろ」と「しまぶく」と「しまたい」があって、ぼくの住んでいる周りでは「しまぶくろ」と「しまぶく」が半々くらいです。沖縄に来るまで「しまぶくろ」しかないと思っていたのでびっくりです。
沖縄の名字の風景
これだけ独特な名字が多い沖縄だと、ハンコなどは内地のものを並べても売れません。沖縄仕様のラインナップになります。下の画像を見てください。お店で見かけた名字がらみの陳列です。これが沖縄の店頭の風景です。
100円ショップにあったハンコ
ホームセンターの表札のサンプル
某ディスカウントショップにあったネタグッズ。自己紹介用の飴