琉球王国の聖地
沖縄は明治時代まで琉球王国(正しくは琉球國)という独立国でした。その琉球王国時代に最高の聖地とされていたのが本島南部にある斎場御嶽(せーふぁうたき)です。
斎場御嶽は沖縄に無数にある御嶽(うたき=聖地)の中でも最も格が上とされていて、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界文化遺産にも含まれています。
以前は男子禁制で琉球国王も女装をしないと立ち入ることを許されなかった聖地なのですが、難しい歴史は少し置いておいて観光スポットとしての斎場御嶽を紹介します。
少し離れたところから徒歩で入ります
斎場御嶽は近年世界文化遺産に登録されて注目されたのと、重要な聖地という側面から、そこまで観光地化されていません。入場には近くの地域物産館か公園の駐車場に車を停めて歩いていきます。入場券も地域物産館であらかじめ購入しておかねばなりません。車を停車した場所にもよりますが10分も歩かずに到着します。
入場したらまずは建物の中で斎場御嶽に入る際のマナーなどのビデオを見ます。希望すれば有料でガイドの方が同行して詳しい歴史や説明をしてくれるそうです。
聖地然とした空気の静かさ
斎場御嶽はいくつかのスポットが石畳の急な道でつながっていて、建物から外に出て少し歩くと、すぐに森の中に入ります。さっきまで太陽の下で海のそばを歩いていたとは思えない静けさに満ちています。雰囲気が変わります。歩きにくいので受付で履物を貸してくれます
順路に沿って進むと斎場御嶽のメインとなる三庫理(さんぐぅい)という少し広い場所に出ます。
大きな石が重なって三角形に通路ができていて、その突き当たりが最も神聖な拝所です。琉球の創世神であるアマミキヨが降臨するとされ、神の島といわれる久高島が拝めます。ちなみに重要な儀式があった時には久高島から運んだ特別な砂を敷きつめたそうです。
聖地じゃなくても三庫理の巨大な岩と森の空間に来るだけでも訪れる価値はあります。
大きさがわからないと思いますがとても巨大です。海の向こうに見えるのが久高島
斎場御嶽はあまり広くないので、駐車場から歩く時間を入れても1時間ちょっとで戻ってこられると思います。
料金も安いし、一度は行くことをおすすめします!
世界文化遺産 斎場御嶽
・住所〒901-1511 沖縄県南城市知念字久手堅地内
・開館時間(受付の建物)
9:00~18:00(3月〜10月/最終入館17:30)
9:00~17:30(11月〜2月/最終入館17:00)
・入場料(一般/南城市地域物産館で販売)
大人(高校生以上)300円/小人150円
世界文化遺産「斎場御嶽」ホームページ